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大人釣りキャンプその2.

さて、ホームグラウンドである八幡平市に到着し、林道をクルマで行くこと15分。

ちょっとしたハイキングコースとしても楽しめそうな森の中を、ステップWGNでガンガンウンウンと登っていきます。

ステップWGNねぇ、あれ、山を走るクルマじゃないっつのね。車高低いし、見た目も違うし。でも、まーまーまー、あんまり気にしないってことで。クルマは小枝にガリガリと引っかかれた小さなキズが無数に付いていますが、けっこう頑張ってます。時々ゴツンと腹が岩に段差にあたったりしながら、それでも頑張って林道を登っていきます。キャンプ道具一式、ビールたっぷり積んでるから、この日は一段と走りが重かったです。

クルマは、弟くんが待つ林道のゲートへ。この時点ですでに、あたりはうっそうとしたブナ林で、すっかり山奥深くに入ってきた感があります。

ここでクルマを降り、さらに歩いて釣り場へ入っていきます。

Mちゃんはすでに自前の釣り道具をフルセット揃えており、馴れた手つきで準備にかかってる。釣りがはじめてのYちゃんには、うちにある装備を貸すことにしていました。

見た目、胸までのゴム長「ウェーダー」。釣りの仕掛けが入ったポーチに、フックでエサ箱をセット。Yちゃんは手渡されるままに、ぎこちないながらも身支度を進めていきます。

「じゃ、行ってきまーす!! 準備がんばれよ!」

「くそう……ビール飲んで寝てっかも」

夏休みにスラックライン(綱渡り)で肉離れを起こしているダンナちゃんはお留守番で、テント張りやBBQの準備など、完全に裏方。恨めしそうな目つきで、手を振っているダンナちゃんを置いて、女子3人と弟くんの4人で出発です。

釣りたいでしょうにねぇ。ごめんなさいねぇ。うふふ。

てくてくと林道を歩きながら、Yちゃんはようやく、自分のぶら下げているポーチの中身を気にし始めます。

「いろんな道具が入ってるんですねー」

「そうね、これが針。かえしのない針を使うからね。ここに、ハサミついてるから。これが仕掛け」

「わー、けっこう細い糸なんですね~」

などと、もの珍しげにチェックしていたのだけど、

「で、これがエサね」

と、エサ箱を見せた途端、Yちゃんは、

「う、うわお~~!!」

と、ラジオ体操みたいに腕を後ろに大きくまわしてのけぞった。

「あり? 虫ダメだっけ。家で野菜作ってるんでしょう?」

「ここここれ、エサって、これっ! 今までここについてたの気付かなかったーーー!!!」

おっとぉ。これはちょっと想定外。今まで何度も私の虫ネタ(カメムシとかカマドウマとか)にゲラゲラ笑ってたYちゃんだったので、虫が嫌いなんて思わなかったんだもーん。

バッタは大丈夫だけど、イモムシ系はダメなんだって。ふーん。そういうもんなのか女の子って。ちなみにMちゃんは、バッタもカブトムシも大丈夫なのに、ゴキブリは写真でもNGだとか。ま、苦手なものに理屈はないよね。

「聞いてないですよぉ。とらじろうさん、聞いてないですよぉ!」

「あー…、エサくらい、つけてあげるし」

「もうっ! 疑似餌みたいなの使うんだとばっかり思ってましたっ」

怒った顔もカワイイなぁ…私はニヤニヤしながら観察している。

しかし、なるほど…人間、苦手なものは自然と、その発想から除外するものなんですね。最初はエサ釣りでいいだろう、というのは、こっちの勝手な判断だったらしい。

「一応、テンカラも持ってきてるし。でも、今の季節、釣れるかなー」

「うー。うーーー」

と、ちょっとプリプリしているYちゃん。

まーまーまー。

まーーーまーーーまーーー。

まずは、1匹釣ってごらんってのよ。イモムシなんて、マカロニに見えてきちゃうぜ。

(続く)

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コメント

ふんがふんが言うYちゃんの気持ち、わかる…。
続きが気になるわ〜!

投稿: こけし | 2011年8月24日 (水) 15時20分

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